2018年、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
「今日の一曲」シリーズ、新年は第62回目からのスタートになります。
それでは、・・・・
・・・・
元旦の早朝
「ん~・・・あ~」
あくびをしながら、掌を広げては同時に腕をやや高い位置へと伸ばしながら上体全体を使ってノビをした。
寝不足気味もあってか?・・・ややボーっとしている。
<お正月、何か「和」を感じたい気分かなぁ~・・・>
などと、自身の胸裏で起こる呟き事を確かめながら部屋のレコードラックの前に座り込んだ。並べられたLPレコード盤やらCDをぼんやりと眺めた。
「これかな・・・?」
と、独り言(笑)。
レコードラックから取り出した盤は・・・、
指揮・渡邊一正、シエナ・ウインド・オーケストラが演奏をして、2016年1月に、邦人作品の7作品を集めてライヴ録音した「邦人作品集」のCD。
「さてと、どれを聴こうかな・・・」
また、独り言(笑)。
「ん~・・・」
で、2018年元旦、初音楽は、真島俊夫 作曲「三つのジャポニスム」を選択。
「三つのジャポニスム」は、題名の通り3つの楽章・・・
第1楽章:鶴が舞う
第2楽章:雪の川
第3楽章:祭り
で、構成されている楽曲。
2001年に東京佼成ウインド・オーケストラの当時の常任指揮者であったダグラス・ボストックの委嘱により真島俊夫が作曲したということらしい。
<「和」だね~>
元旦の早朝を、音楽とともに堪能!
思わずニンマリ・・・していたかも(笑)。
第1楽章の「鶴が舞う」、釧路湿原に生息する丹頂鶴の求愛ダンスを表現しているという。・・・扇子と団扇も楽器がわりに、木管群の高音楽器(ピッコロやオーボエ、ソプラノ・サックスなど)が聴こえてきて、鶴の動作と情景が浮かぶ。
第2楽章の「雪の川」、しんしんと降り積もる雪の情景が浮かぶ。pp(ピアニッシモ)の演奏が続いて、あくまでも耳をすまして聴く静けさを味わう音楽。そこに、竹鳴子がカラカラと・・・。
第3楽章の「祭り」、青森の「ねぶた」をモチーフに変奏されていく。しめ太鼓や和太鼓、あたり鉦や手平鉦、竹刀を切って作った太鼓のバチ、・・・が使われて、和打楽器を中心に賑やかに演奏される音たちが日本の祭り風景を想い浮かばせてくれる。
楽曲全体は、現代的なポップで新鮮なアレンジが響きの土台になっている。が、各楽章のテーマに、それらを表現する和のテイストが上手い具合に混ざり込んで、これが心地好い。
<選曲、成功!!>
胸裏で呟き自己満足。
すっかり、目が覚めた。
元旦の早朝、カーテンと東向きの窓をそっと開けた。
上空の藍色に、東の空がほんのりと橙色の彩りを加えていた。
そろそろ、昇ってくる・・・初日の出。
「好い(イイ)朝だ」
またまた、独り言(笑)。
ひんやり冷たい空気を相手に、一つ深呼吸をした。
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